塗装の本当の意味は、
素材の延命・退化防止です!
多くの人は、外壁や屋根の塗装は「美観や防水のためにするもの」と理解されています。
もちろんそれも間違いではないのですが、塗装の本当の意味は、素材の退化防止にあります。
一般的な木造住宅の外壁はモルタルやサイディングボードなどの種類がありますが、どれを取っても退化しないものはありません。太陽光、雨や雪、寒暖差などの原因で劣化、退化が進んでしまいます。
それを保護塗膜を施すことで素材の「延命」、つまり退化防止を図ることが塗装の一番の目的です。
もちろん、ただ塗装をすれば延命になるわけではありません。モルタルなのか窯業ボードなのか、日照時間は長いか短いか、湿度が高いか乾燥しているか……というように、外壁の素材やお客様のお家の立地条件によって塗装前の下地処理が異なるため、熟慮が必要です。
塗り替え時期の目安
一般的に1回目の塗装は、8年~10年経った頃の対応が理想的とされています。サイディングボードなどの外壁の場合は、塗装とは別にジョイント部分のシーリングの劣化レベルも考慮したいものです。
気づかずに適切なメンテナンス時期を過ぎてしまうと、延命を図れず交換になってしまう例もあります。素材の延命を図るために、何も問題が起きていなくても、8~10年ほどで無料診断を受けることをお勧めいたします。
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仮設足場設置
リペアマイスターでは、基本的にくさび式足場を使用しています。くさび式は、足場の強度が高く、他の足場に比べて足場板も幅広いため、安心して作業を行うことができます。大型物件には枠足場、狭い土地には単管足場など、お客様宅の建物の形状に合わせた足場を考慮し、組み立てています。
そしてただ組み立てるのではなく、職人が安全で作業のしやすい足場を考え設置していますので、より良い工事ができます。また、飛散防止ネットは、足場の中が透けて見える黒色のメッシュを使用していますので、工事中の防犯面も安心です。
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高圧洗浄
仮設足場・飛散防止ネットの設置したら、いよいよ高圧洗浄です。屋根・外壁はもちろん、窓やサッシのレール・雨樋の中や玄関・駐車場の土間など、家の外側すべてを洗っていきます。駐車場の土間などは、靴を脱いで歩きたくなるほど美しくよみがえります。
この洗浄作業は、2台の洗浄機を使用し、半日かけて念入りに作業をします。手間のかかる作業ですが、美観、耐久性に関係するとても重要な工程です。高圧洗浄は、お客様宅の水を使用させていただくことになります。大切な資源である水を無駄に使うことはできませんので、水道のホースにフロートバルブを付け、必要最小限の水で作業を行います。
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養生作業
各部の下地・素地調整を終えたら、ビニール養生を行います。このビニール養生の作業は、1番地味でありながら、最後には1番見栄えを左右する工程でもあります。塗装するものとしないものの境を美しいラインで見せるのもこの地味な職人作業あってこそです。
お客様宅の植栽など、大切なものたちを保護し、安心して塗装工事を行うことにより、最高の工事が実現できるのです。 -
エアコンホースカバー撤去
弊社では、塗装作業前にエアコンホースカバーを外して外壁の塗装を行います。塗装後には、新品のカバーを取り付けます。そのまま塗装してしまうと、ホースカバーの裏側の外壁が塗装できていないままになってしまうからです。美観や、カバーの硬化で割れてしまうなどの問題があるため、既存のカバーの再利用は行っていません。
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コーキング
サイディングボードを貼り合わせている(ジョイント)部分や窓のサッシ周りには、シーリング材というゴム状のものが埋め込まれています。シーリング材は紫外線や寒暖差の影響により硬化し、ひび割れが生じます。経年劣化がさらに進むと、サイディングボードの裏側に水が侵入し、裏が無塗装になっているサイディングボードはスポンジのように水を含んでしまいます。一度含んだ水が乾く過程では、サイディングボードは反り返りや腐敗を起こしてしまいます。サイディングボードにとって、シーリングは生命線なのです。
シーリング材は、ただ埋め込まれているわけではなく、地震などで建物が揺れ、サイディングボードが動いたときに伸縮性を発揮し、漏水を防ぐ役割も担っています。そのためには、シーリング工事を熟知した職人が、2面接着という施工を行うことが絶対条件です。サイディングボードだけでなく、家全体を守る重要なシーリングエ事は、塗装の前に必ずやっておく作業です。
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外壁塗装
細心の注意を払い丁寧な養生を終わらせたら、外壁の下塗りから行っていきます。ここで注意しなくてはいけないことが外壁の素材と塗る剤料の相性です。さまざまな外壁素材があるように、それに合わせた塗装剤料も無数に開発されています。リペアマイスターは、塗装と建物を共に見ることのできる有資格者が、お客様の家に最も相性のいい剤料をご提案いたします。
また、上塗りを何で塗るかによっても下塗り剤を考えなければなりません! 最高の工事を行うには、素材と塗料を共によく知っておく必要があるのです。
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付帯部塗装鉄部、木部、雨樋、雨戸・シャッター
鉄部、木部、雨樋などの付帯部塗装は、刷毛が入りにくい裏側や細かな部分なども丁寧に塗装します。そして、美観、耐久性で最も重要な下地処理は、時間をかけて工事を行います。
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付帯部塗装鉄部の塗装
- 1.鉄部ケレン
- 錆の有無にかかわらず、サンドペーパーやワイヤープラシによるケレンを行い十分な足付け・素地づくりを行います。
- 2.鉄部錆止め
- ケレンによる素地の調整・清掃が終わってから、エポキシ錆止め塗料を刷毛とローラーで塗布します。
- 3.鉄部2次ケレン
- 錆止め塗料を塗布した後に、再度ケレンを行い、しっかりと下地を作ります。この作業を行うことで、より密着度が高まり、より長い耐久年数が得られ、そしてなによりとても美しい仕上がりになります。
- 4.鉄部中塗り、上塗り
- 2次ケレンにて下地をしっかり作った後に、刷毛とローラーによる施工で中塗り、上塗りを行い完成です。
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付帯部塗装木部の塗装
- 1.木部ケレン
- サンドペーパーやプラシによるケレンを行い十分な足付け・素地づくりを行います。旧塗膜が剥がれている箇所は、サンダーなどの電動工具を用いて剥離し塗面を平滑に仕上げます。
- 2.木部パテ処理
- ビス頭が表面に出ているものは、ねじ込み、割れ目・くぼみをパテで埋め込みます。
- 3.木部下塗り
- 刷毛やローラーを使って、目止め効果のある木部専用の下塗り塗料(白色)を塗布します。この作業により、上塗りが平滑で肉持ちの良い仕上がりになります。
- 4.木部2次ケレン
- 再度ケレンを行い、しっかりと下地を作ります。この作業を行うことで、より密着度が高まり、より長い耐久年数が得られ、そしてなによりとても美しい仕上がりになります。
- 5.木部中塗り・上塗り
- 刷毛やローラーによる施工で、中塗り・上塗りと2回塗装して完成です。
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付帯部塗装雨樋の塗装
- 1.雨樋ケレン
- 雨樋のように表面がツルツルしたものに塗料を塗ると、簡単に剥がれてしまうことがあります。塗膜を雨樋の表面に密着させることが重要で、そのためにペーパーによるケレンを行います。
- 2.雨樋下塗り(プライマー)
- しっかりケレン(足付け)を行った後に、刷毛を用いて、接着剤の役目を果たすプライマーを塗布します。
- 3.雨樋上塗り
- 下塗り(プライマー)を塗布した後に、耐候性の高い塗料で塗装をして完成です。
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付帯部塗装雨戸・シャッターの塗装
- 1.ケレン
- 錆の有無にかかわらず、サンドペーパーを用いてケレンを行い十分な足付け・素地づくりを行います。
- 2.下塗り
- 足付けを行った後、下塗り塗料をスプレーガンにて吹付けします。
- 3.上塗り
- スプレーガンで上塗り塗料を均一に吹き付けます。紫外線や雨・風などにより劣化してしまった雨戸・シャッターも新品同様によみがえります。
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最終点検
養生を外し、塗りムラ・塗り忘れ・汚れなどはないか、外装劣化診断士が細部まで点検いたします。
その後、足場を解体し、家の周りもきれいに清掃してから引き渡しとなります。
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施工完了!
施工中の細かな写真をまとめた「工事完了報告書」をアルバムにして保証書と一緒にお渡しいたします。
これで、工事完了となります!
1・3・5・10年後の定期点検
保証期間中は、定期的に点検させていただきます。
点検月にはハガキにてお知らせいたします。
お客様と一緒に点検させていただきますので、ご都合がよろしい日にご予約ください。
定期点検のタイミングでない場合も、不具合があればすぐにお直しいたします!